兵庫で田舎暮らし 〜多自然居住支援サイト〜

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田舎暮らしの先輩から学ぼう

いつ、移住されましたか。

平成7年の10月に旧・大屋町(現・養父市)に来ました。

移住前は、どこで、どのような生活をされていましたか。

僕は、生まれも育ちも神戸です。移住前は印刷会社を経営していましたが、だんだん人生の先が見えてきて、結婚当時から人生の終盤には二人で世界中を旅行したいと思っていたこともあり、フランスの日本人学校を手伝ってくれないかという話が来たのを機に、夫婦で渡仏しました。フランスで語学の勉強のために行き始めたカルチャーセンターで水彩画を学び、半年かけてフランス全土を車でスケッチ旅行しました。住んでいた「ツール市」で、初めて個展を開いたところ、25点中19点が売れて自信に繋がりました。3年で帰国しました。

移住のきっかけや理由などを教えてください。

帰国後、神戸で住んでいた家は震災の時から友達に貸していたため、旧・大屋町に来ました。実は、渡仏前に、週末滞在用にと小さな山小屋を建て始めていたのです。完成する前にフランスに行ったのですが、仕方ないからとりあえず、そこに帰ってきました。僕は、印刷業をしていた頃から、いずれは田舎で生活したいと思っていました。妻はいやだったみたいですが。

移住後は、どのような生活をされていますか。

絵は描きたいけど収入が欲しかったので、スキー場でアルバイトをしたり、冬場は仕事が無いから絵が描けると思って、森林組合の仕事もしました。その後は、仕事をしないで絵を描いていますが、生活は楽ではありません。少しばかりの神戸の家賃と妻の英語教室の収入が支えです。絵は全然収入になっていません。

移住前と比べて、よくなった点・悪くなった点を教えてください。

よくなった点は、やはり環境ですね。また庭が広いので、妻も好きな花をいろいろ植えることができる。土と接して生活したいと言う人にとってはもってこいですね。夏野菜をちょっと作る程度ですが、新鮮だから、とてもおいしい。

定年後なら特に、田舎の方が家賃や生活費が安くて経済的。養父市でも便利な地域はそれなりの家賃になるけど、少し離れると安い。ただし、家賃の安いところは壁を塗り替えたり床を張りなおしたりと、手を加えないと住めません。

マイナスの部分と言えば、友達は神戸に多いのに、神戸まで時間的に遠いこと。一般道だと3時間くらいかかる。また田舎での生活は、都会からみるとやはり質素になりますね。こっちでは文化的な刺激が少ないから、友人との食事やコンサートのために、しばしば神戸に出かけています。チーズとかお菓子の材料といった食材も神戸に行かないと無いですね。神戸と養父市のいいところ取りの生活をしているとも言えますね。

それと病院。近くで大きな病院は、八鹿病院しかない。将来の不安要素としては大きいです。

車での移動が中心ですので、そこそこの規模のスーパーと病院があれば、問題ないと思います。

移住について、ご家族の意見はどうですか。

妻は友達が神戸に多いので、帰りたいと言う気持ちが強いようです。公共の交通手段は殆どないし、便数も少ないので、車を運転しない妻にとっては不便だと思います。

この地を選んだ経緯や理由、検討期間を教えてください。

神戸で仕事していた頃、旅行やキャンプが好きであちこち行きましたが、どこに行っても変化がなくてつまらなかった。今まで生活してきた断ち切れない部分がありますから、神戸と往復できる所というのが前提ですが、もっと環境のいいところで自分達が週末を過ごせるところがないかと探し始め、役場や不動産屋に問い合わせをしつつ、「こういうところを探している」と旧・大屋町役場に手紙を書いたら、役場の人から連絡をくれて、探すのを手伝ってくれました。

それで大屋町の高原で森を借りることができ、神戸から4〜5年通って畑仕事をしました。不動産屋が仲介してくれるわけではないので、通いながら地元の人と親しくなって、人となりを分かってもらえないと住まいは見つからないからです。

その後、フランスに行ってしまいましたが、今の住まいも役場の人が世話してくれました。賃貸契約は、直接、家の持ち主としましたが、書類作成は役場の方が手伝ってくれました。

初めは、農家住宅を好きなように改修したいと考えていたので、出来れば安く買いたいと思っていましたが、だんだん難しいというのが分かってきたので諦めました。結局、空気と水のきれいなところであれば、どこでもよかったのです。

検討していた期間は、通算したら10年以上になりますね。

移住時に、悩んだ点・困った点はありましたか。

住居を探すのに苦労しました。情報は少ないし、いざ売買になると、やっぱり先祖代々の土地だからとうまくいかなかったりした。

今後、多自然居住を検討されている方に、一言お願いします。

仕事を続ける人には向いているけど、こっちで仕事を探す人にはあまり向いていないと思います。仕事がないから。

また、リタイアした後の時間をのんびりと有意義に使いたい人には向いている。仕事をしなくていい、人間関係も少し希薄で、のんびり暮らしたい、街の生活に満たされないと言う人には、田舎は良いと思います。

それでも、いきなり田舎の物件を買って住むことは考えないほうがいいでしょう。最低でも1年くらいは住んでみないといろいろな問題が見えてこない。

自分達は田舎の生活を全く知らずに、ただ環境がいい、街で仕事をしなくても良くなったら田舎の方が良いじゃないかという発想しかなかった。実際の情報がなく、田舎のシステムも分からないから、「区長」の存在も知らなかったし、引越してきた人は最初に「区長」に挨拶するものだということも分かりませんでした。

田舎のしきたりに馴染めないまま都会に戻って行く人が多いのが実情。活性化のために都会の人を受け入れたいのであれば、受け入れる田舎側も少し変わっていく必要があるかもしれません。

行政には、「ジット・ド・フランス」のような空き家の管理・活用システムの構築や地域のしきたり紹介など、より充実した情報提供を期待しています。

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